更新日:2013,02,22,Friday 更新者:ezawa
こんにちは。抜け殻のです。pageが終了して「燃えたぜ~真っ白に・・・・」(あしたのジョー)状態です・・・。
「立つんだ~」(段平師匠)の声で、再びリング(会社)に向かっております。
まずpage後の初仕事はなんと・・・・・
申し訳ございません・・・。出張ブログです・・・。まじめなビジネスマンの方はここから下は全くお仕事に関係ないので・・・・
お忙しいお仕事の合間の休憩にどうぞ・・・
2月23日(土)は山梨県が制定する「富士山の日」です。お~確かにふじさんです。
こんな日は、おそらくどこかの観光地でイベントが有るんだろうなぁ・・・とわざわざ探してみました。
見つけたのは河口湖畔にあるカチカチ山ロープウェイです。
当日は・・・・・
お客様全員の乗車料金を1割引!
さらに
富士山ポストカードプレゼント!
さらに
営業時間を18:30まで延長し、夕暮れから天体望遠鏡を使用しながら地元の星スペシャリストの案内付で天体観測が出来ます!
「お~これいいかも!」
さらに
17:00以降にご来場のお客様に展望台の「たぬき茶屋」で甘酒を1杯サービス!
「お~これもいい!!」
2月23日(土)はカチカチ山ロープウェイ以外の施設でも様々な特典やサービスを受けられます
是非、皆様おそろいでお出かけください。
まさかこれで終わり・・・・。
「いえいえ・・。実はここには過去に行ったことがあるんス・・・。その時のレポートを・・・・。」
カチカチ山は山梨県南都留郡富士河口湖町に位置しています。天上山公園カチカチ山ロープウェイ(てんじょうやまこうえんカチカチやまロープウェイ)がありますので乗り物好きのには大変ウレシイです。
運営は富士急行株式会社です。
カチカチ山は、天上山が元々の舞台ではないようです。
天上山が、昭和20年の太宰治版の『かちかち山』の舞台になっていることが理由のようです。
カチカチ山のお話の原形は室町時代にはできあがっていたようです。
天上山公園カチカチ山ロープウェイでは、2001年(平成13年)のリニューアル時に、ゴンドラや駅に、この話に登場するウサギとタヌキのマスコット像が設置されjました。
おっと~!ロープウェイ入り口にはカチカチ山を連想させるマスコットが・・・・。
1番線はタヌキ駅で2番線がウサギ駅です。
あ~・・・タヌキの背中に火がつけられようとしています。 「カチカチ言うのは何の音?」 「それはカチカチ山のカチカチ鳥の鳴き声さ」
「ボウボウ言うのは何の音?」 「それはボウボウ山のボウボウ鳥の鳴き声さ」
いや・・・よく見ると火柱が・・・・すでにボウボウです。タヌキさんピンチ!!
頂上公園には・・・
なんと言うことでしょう・・・・・火傷をしたタヌキにウサギが馬乗り?になって唐辛子を塗りたくっています・・・。タヌキはたまらず大粒の涙を流しています。
タヌキの舌は白い?
じいさまに捕まえられてタヌキ汁にされる直前のタヌキです。天井からつるされています。 「ばあさまの仕事を手伝うからほどいてくれ~」
じいさまが畑に行っている間に、ばあさまを杵で殴り殺し、ばあさまに化けて、帰ってきたじいさまに「ばばあ汁」を喰わせる悪行・・・・
正義感の強いウサギが殺人(殺タヌキ)。
ウサギが泥製の沈没する船にタヌキを悪意(未必の故意)を持って乗せ、溺死させるという計画的な殺タヌキ事件です。の図
さてカチカチ山のウサギの行為は有罪か・・・・・?という本題の前にカチカチ山の諸説を研究してみましょう。
「えっ本題なの?」
「・・・・・」
参考文献 これを読むとあなたもズバリ 「カチカチ山」 博士でしょ~。
http://marmi.babymilk.jp/mukasi/kati.index.html
大体共通しているのは、
じいさまは畑仕事をしている。いつもタヌキはからかう、または邪魔をする等の悪行をする。
じいさまに捕まってタヌキ汁にされることになる。
じいさまが再び畑に行っている間に、ばあさまの仕事(タヌキ汁を作る手伝い)をするからヒモをほどいてくれと頼む。
ほどかれたタヌキは、ばあさまを杵で殴り殺す。
ばあさまに化けてじいさまを待つ。待つ間にばあさまの入りの汁を作って、肉を食ってばあさまの骨を流しのに隠す。
じいさまに、ばあさまの汁を食わす。食ったところで 「じいさまがばあさま食った」 と告知をしてトンズラする。
悲しむじいさまをウサギが訪ねる。
ウサギがじいさまの恨みを晴らす決意をする。
カネのため、または冬に備えてタヌキはカヤ、または芝をウサギと一緒に刈り取る。
しかしこれは最初からカヤを背負わせて背中で燃やして火傷または焼身させる計画。
つぎは唐辛子を火傷に塗る。
最後は釣りに誘い出し、ウサギは杉の船でタヌキは泥の船を造船して、湖で溺死させる計画的犯行・・・。
というのが共通している話です。
ただし、このお話はタヌキをいたぶるウサギという残酷な話ではなく、「タヌキが悪行を行うので罰せられるのであって、タヌキが善人(タヌキ)なら罰せられることはない」という前提です。
ウサギは量刑を決定し刑罰を執行している裁判官に近いと考えますが・・・・。」
「いや裁判官は執行しないので「必殺仕事人」か・・・いやお金はじいさんは払っていないのでそれとも違う・・・。ハングマンに近いか?
ハングマンはコチラ ↓↓↓ 画像をクリックです。youtube
参考文献 かちかち山http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8B%E3%81%A1%E3%81%8B%E3%81%A1%E5%B1%B1
さてこの事件は・・・
一般人がじいさまに同情する思いと善意の気持ちで駆り立てられた犯行?と考えますが・・・。一般人なら有罪ですよね。情状酌量の余地はややありますが・・。
ちなみにこの事件については2009年、日本で裁判員制度が導入されるのを前に模擬裁判が行われていて、
香川大学教育学部附属坂出小学校で行われた、高松地方裁判所の協力の模擬裁判では、「懲役9年」
長崎県壱岐市で、法テラス壱岐のスタッフ弁護士の主催で、同話を題材にした小学生を対象とした模擬裁判では、「懲役15年」
の判決が出ていますが・・・・。
あなたの評価は・・・・?
ところで、今から3700年ほど前、今のイラクのナジャフとバグダッドのあたりには古代バビロニアが栄えていて、その第6代王のハムラビ王が制定したのがハムラビ法典(ハンムラビ法典)です。
ハムラビ法典は本文は慣習法を成文化した282条からなりますが、13条及び66-99条が失われています。
アッカド語が使用され、楔形文字で記されているが、アッカド語は当時は国際共通語でした。
完全な形で残る世界で2番目に古い法典です。
さて・・・
その古代バビロニアのハムラビ法典では、目にはめを・・、歯には歯をという条文がハンムラビ法典196・197条にあります。
この言葉で 同態復讐法として有名であるとゴルゴ13は運転手に話していますが・・・ ※1、
以下の条文で無限な報復を禁じて同態復讐(同害報復)に限度を設定していて、同態復讐が成立するのはあくまで対等な身分同士の者だけであったという事がわかります。
※2 条文一部抜粋
195 もし子が彼の父を打った時は、彼の手を切り取る。
196 もしアヴィールがアヴィールの眼を潰した時は彼の眼を潰す。
197 もしアヴィールの骨を折った時は彼の骨を折る。
198 もしムシュケーヌムの眼を潰し、またはムシュケーヌムの骨を折った時は、銀1マヌーを支払う。
199 もしワルドゥムの眼を潰し、あるいは人のワルドゥムの骨を折った時は、その価格の半額を支払う。
200 もし人が彼と同格の人の歯を落とした時は彼の歯を落とす。
201 もしムシュケーヌムの歯を落とした時は、銀3分の1マヌーを支払う。
202 もしアヴィールが彼よりも豪いアヴィールの頬を打った時は、民会に於いて牛鞭にて1シュシュム度(60回)打たれる。
203 もしアヴィールが彼と同格のアヴィールの頬を打った場合は銀1マヌーを支払う。
204 もしムシュケーヌムがムシュケーヌムの頬を打った場合は銀10シクルを支払う。
205 もし人のワルドゥムがアヴィールの頬を打った時は彼の耳を切り取る。
アヴィール:上流階級あるいは自由民。
ムシュケーヌム:平民あるいは半自由民。
ワルドゥム:奴隷
※3 ハンムラビ法典の趣旨は犯罪に対して厳罰を加えることを主目的にしてはいない。古代バビロニアは多民族国家であり、当時の世界で最も進んだ文明国家だった。社会を維持するにあたって司法制度は必要不可欠のものであり、基本的に、「何が犯罪行為であるかを明らかにして、その行為に対して刑罰を加える」のは現代の司法制度と同様である。
参考資料
※1 ゴルゴ13 123巻 251ページ いにしえの法に拠りて (報酬額 現金で500万ユーロ)
※2 ハンムラビ法典本文の一部抜粋 http://homepage2.nifty.com/maerd/bible/reference/f02.html
※3 ハンムラビ法典http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%83%93%E6%B3%95%E5%85%B8
ハムラビ法典では現代に通じる罪刑法定主義を確立していて身分制度はあるものの、人権用擁護に関する条文、また刑罰による罰金などの記述があります。
また古代バビロニアは多民族国家であり、多様な人種が混在していたが、身分制度以外の宗教格差や人種差別の条文が無く、きわめて公平であった様です。
また社会正義を守り弱者救済するのが法の原点であることを世界で2番目に古い法典ですでに条文化していることに驚きます。
まさか本日の本題はウサギの犯罪の量刑とハムラビ法典における罪刑法定主義の考察とゴルゴ13の報酬額・・・ですか?
「そう言うことですが・・・なにか・・・」
ところでアフリカにはこんな話があるが・・・皆さんはどう思いますか?
草原でワニが火に取り囲まれ、困っていた。通りかかった人間が、ワニを助けて袋に入れて背に担ぎ、湖まで運んでやる。
袋からワニを出すと、ワニは人間に「腹が空いているからお前をこれから食べる」という。
人間はワニに、「助けてやったのだから、感謝して食べないでくれ」と頼む。
そこで、ワニは、湖に水を飲みに来たロバたちに意見をきく。ロバたちは、我々は人間を助けて人の乗り物となったり荷物を運んだりしてやるが、感謝をされたことがないと言う。
日頃使役してきた動物たちに責められ、窮地に立った人間を、ただひとり、ウサギが助けてくれる。
知恵者のウサギが、「この袋はずいぶんと小さすぎる。人間は、本当にこの袋に入れてワニをここまで運んできたのか。ワニは、もう一度袋に入ってみてくれないか」とワニを欺くのである。
そこで、再びワニが袋に入って見せると、ワニは人間に撲殺され、食用とされることになった。
ワニの入った袋を背負った人間が村に帰ると、子が病に伏せっていた。助けるにはワニの血とウサギの肉が必要と医者がいう。
ちょうどワニはウサギの知恵をのおかげで袋に入れて持ちかえっている。
あとはウサギである。助けてくれたウサギが、ほら、そこにいる…。(「人とワニ」-Amadou Hampate Ba『Il n'y a pas de petite querelle』より)
あなたがウサギならこの窮地をどうやって乗り越える?また人間は善か悪か?
アフリカのお話しでは「ウサギはこっそり医者の言葉をきいていて逃げ出してしまう。」です。
参考文献 http://davidyt-etoiledafrique.blogspot.jp/
「立つんだ~」(段平師匠)の声で、再びリング(会社)に向かっております。
まずpage後の初仕事はなんと・・・・・
申し訳ございません・・・。出張ブログです・・・。まじめなビジネスマンの方はここから下は全くお仕事に関係ないので・・・・
お忙しいお仕事の合間の休憩にどうぞ・・・
2月23日(土)は山梨県が制定する「富士山の日」です。お~確かにふじさんです。
こんな日は、おそらくどこかの観光地でイベントが有るんだろうなぁ・・・とわざわざ探してみました。
見つけたのは河口湖畔にあるカチカチ山ロープウェイです。
当日は・・・・・
お客様全員の乗車料金を1割引!
さらに
富士山ポストカードプレゼント!
さらに
営業時間を18:30まで延長し、夕暮れから天体望遠鏡を使用しながら地元の星スペシャリストの案内付で天体観測が出来ます!
「お~これいいかも!」
さらに
17:00以降にご来場のお客様に展望台の「たぬき茶屋」で甘酒を1杯サービス!
「お~これもいい!!」
2月23日(土)はカチカチ山ロープウェイ以外の施設でも様々な特典やサービスを受けられます
是非、皆様おそろいでお出かけください。
まさかこれで終わり・・・・。
「いえいえ・・。実はここには過去に行ったことがあるんス・・・。その時のレポートを・・・・。」
カチカチ山は山梨県南都留郡富士河口湖町に位置しています。天上山公園カチカチ山ロープウェイ(てんじょうやまこうえんカチカチやまロープウェイ)がありますので乗り物好きのには大変ウレシイです。
運営は富士急行株式会社です。
カチカチ山は、天上山が元々の舞台ではないようです。
天上山が、昭和20年の太宰治版の『かちかち山』の舞台になっていることが理由のようです。
カチカチ山のお話の原形は室町時代にはできあがっていたようです。
天上山公園カチカチ山ロープウェイでは、2001年(平成13年)のリニューアル時に、ゴンドラや駅に、この話に登場するウサギとタヌキのマスコット像が設置されjました。
おっと~!ロープウェイ入り口にはカチカチ山を連想させるマスコットが・・・・。
1番線はタヌキ駅で2番線がウサギ駅です。
あ~・・・タヌキの背中に火がつけられようとしています。 「カチカチ言うのは何の音?」 「それはカチカチ山のカチカチ鳥の鳴き声さ」
「ボウボウ言うのは何の音?」 「それはボウボウ山のボウボウ鳥の鳴き声さ」
いや・・・よく見ると火柱が・・・・すでにボウボウです。タヌキさんピンチ!!
頂上公園には・・・
なんと言うことでしょう・・・・・火傷をしたタヌキにウサギが馬乗り?になって唐辛子を塗りたくっています・・・。タヌキはたまらず大粒の涙を流しています。
タヌキの舌は白い?
じいさまに捕まえられてタヌキ汁にされる直前のタヌキです。天井からつるされています。 「ばあさまの仕事を手伝うからほどいてくれ~」
じいさまが畑に行っている間に、ばあさまを杵で殴り殺し、ばあさまに化けて、帰ってきたじいさまに「ばばあ汁」を喰わせる悪行・・・・
正義感の強いウサギが殺人(殺タヌキ)。
ウサギが泥製の沈没する船にタヌキを悪意(未必の故意)を持って乗せ、溺死させるという計画的な殺タヌキ事件です。の図
さてカチカチ山のウサギの行為は有罪か・・・・・?という本題の前にカチカチ山の諸説を研究してみましょう。
「えっ本題なの?」
「・・・・・」
参考文献 これを読むとあなたもズバリ 「カチカチ山」 博士でしょ~。
http://marmi.babymilk.jp/mukasi/kati.index.html
大体共通しているのは、
じいさまは畑仕事をしている。いつもタヌキはからかう、または邪魔をする等の悪行をする。
じいさまに捕まってタヌキ汁にされることになる。
じいさまが再び畑に行っている間に、ばあさまの仕事(タヌキ汁を作る手伝い)をするからヒモをほどいてくれと頼む。
ほどかれたタヌキは、ばあさまを杵で殴り殺す。
ばあさまに化けてじいさまを待つ。待つ間にばあさまの入りの汁を作って、肉を食ってばあさまの骨を流しのに隠す。
じいさまに、ばあさまの汁を食わす。食ったところで 「じいさまがばあさま食った」 と告知をしてトンズラする。
悲しむじいさまをウサギが訪ねる。
ウサギがじいさまの恨みを晴らす決意をする。
カネのため、または冬に備えてタヌキはカヤ、または芝をウサギと一緒に刈り取る。
しかしこれは最初からカヤを背負わせて背中で燃やして火傷または焼身させる計画。
つぎは唐辛子を火傷に塗る。
最後は釣りに誘い出し、ウサギは杉の船でタヌキは泥の船を造船して、湖で溺死させる計画的犯行・・・。
というのが共通している話です。
ただし、このお話はタヌキをいたぶるウサギという残酷な話ではなく、「タヌキが悪行を行うので罰せられるのであって、タヌキが善人(タヌキ)なら罰せられることはない」という前提です。
ウサギは量刑を決定し刑罰を執行している裁判官に近いと考えますが・・・・。」
「いや裁判官は執行しないので「必殺仕事人」か・・・いやお金はじいさんは払っていないのでそれとも違う・・・。ハングマンに近いか?
ハングマンはコチラ ↓↓↓ 画像をクリックです。youtube
参考文献 かちかち山http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8B%E3%81%A1%E3%81%8B%E3%81%A1%E5%B1%B1
さてこの事件は・・・
一般人がじいさまに同情する思いと善意の気持ちで駆り立てられた犯行?と考えますが・・・。一般人なら有罪ですよね。情状酌量の余地はややありますが・・。
ちなみにこの事件については2009年、日本で裁判員制度が導入されるのを前に模擬裁判が行われていて、
香川大学教育学部附属坂出小学校で行われた、高松地方裁判所の協力の模擬裁判では、「懲役9年」
長崎県壱岐市で、法テラス壱岐のスタッフ弁護士の主催で、同話を題材にした小学生を対象とした模擬裁判では、「懲役15年」
の判決が出ていますが・・・・。
あなたの評価は・・・・?
ところで、今から3700年ほど前、今のイラクのナジャフとバグダッドのあたりには古代バビロニアが栄えていて、その第6代王のハムラビ王が制定したのがハムラビ法典(ハンムラビ法典)です。
ハムラビ法典は本文は慣習法を成文化した282条からなりますが、13条及び66-99条が失われています。
アッカド語が使用され、楔形文字で記されているが、アッカド語は当時は国際共通語でした。
完全な形で残る世界で2番目に古い法典です。
さて・・・
その古代バビロニアのハムラビ法典では、目にはめを・・、歯には歯をという条文がハンムラビ法典196・197条にあります。
この言葉で 同態復讐法として有名であるとゴルゴ13は運転手に話していますが・・・ ※1、
以下の条文で無限な報復を禁じて同態復讐(同害報復)に限度を設定していて、同態復讐が成立するのはあくまで対等な身分同士の者だけであったという事がわかります。
※2 条文一部抜粋
195 もし子が彼の父を打った時は、彼の手を切り取る。
196 もしアヴィールがアヴィールの眼を潰した時は彼の眼を潰す。
197 もしアヴィールの骨を折った時は彼の骨を折る。
198 もしムシュケーヌムの眼を潰し、またはムシュケーヌムの骨を折った時は、銀1マヌーを支払う。
199 もしワルドゥムの眼を潰し、あるいは人のワルドゥムの骨を折った時は、その価格の半額を支払う。
200 もし人が彼と同格の人の歯を落とした時は彼の歯を落とす。
201 もしムシュケーヌムの歯を落とした時は、銀3分の1マヌーを支払う。
202 もしアヴィールが彼よりも豪いアヴィールの頬を打った時は、民会に於いて牛鞭にて1シュシュム度(60回)打たれる。
203 もしアヴィールが彼と同格のアヴィールの頬を打った場合は銀1マヌーを支払う。
204 もしムシュケーヌムがムシュケーヌムの頬を打った場合は銀10シクルを支払う。
205 もし人のワルドゥムがアヴィールの頬を打った時は彼の耳を切り取る。
アヴィール:上流階級あるいは自由民。
ムシュケーヌム:平民あるいは半自由民。
ワルドゥム:奴隷
※3 ハンムラビ法典の趣旨は犯罪に対して厳罰を加えることを主目的にしてはいない。古代バビロニアは多民族国家であり、当時の世界で最も進んだ文明国家だった。社会を維持するにあたって司法制度は必要不可欠のものであり、基本的に、「何が犯罪行為であるかを明らかにして、その行為に対して刑罰を加える」のは現代の司法制度と同様である。
参考資料
※1 ゴルゴ13 123巻 251ページ いにしえの法に拠りて (報酬額 現金で500万ユーロ)
※2 ハンムラビ法典本文の一部抜粋 http://homepage2.nifty.com/maerd/bible/reference/f02.html
※3 ハンムラビ法典http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%83%93%E6%B3%95%E5%85%B8
ハムラビ法典では現代に通じる罪刑法定主義を確立していて身分制度はあるものの、人権用擁護に関する条文、また刑罰による罰金などの記述があります。
また古代バビロニアは多民族国家であり、多様な人種が混在していたが、身分制度以外の宗教格差や人種差別の条文が無く、きわめて公平であった様です。
また社会正義を守り弱者救済するのが法の原点であることを世界で2番目に古い法典ですでに条文化していることに驚きます。
まさか本日の本題はウサギの犯罪の量刑とハムラビ法典における罪刑法定主義の考察とゴルゴ13の報酬額・・・ですか?
「そう言うことですが・・・なにか・・・」
ところでアフリカにはこんな話があるが・・・皆さんはどう思いますか?
草原でワニが火に取り囲まれ、困っていた。通りかかった人間が、ワニを助けて袋に入れて背に担ぎ、湖まで運んでやる。
袋からワニを出すと、ワニは人間に「腹が空いているからお前をこれから食べる」という。
人間はワニに、「助けてやったのだから、感謝して食べないでくれ」と頼む。
そこで、ワニは、湖に水を飲みに来たロバたちに意見をきく。ロバたちは、我々は人間を助けて人の乗り物となったり荷物を運んだりしてやるが、感謝をされたことがないと言う。
日頃使役してきた動物たちに責められ、窮地に立った人間を、ただひとり、ウサギが助けてくれる。
知恵者のウサギが、「この袋はずいぶんと小さすぎる。人間は、本当にこの袋に入れてワニをここまで運んできたのか。ワニは、もう一度袋に入ってみてくれないか」とワニを欺くのである。
そこで、再びワニが袋に入って見せると、ワニは人間に撲殺され、食用とされることになった。
ワニの入った袋を背負った人間が村に帰ると、子が病に伏せっていた。助けるにはワニの血とウサギの肉が必要と医者がいう。
ちょうどワニはウサギの知恵をのおかげで袋に入れて持ちかえっている。
あとはウサギである。助けてくれたウサギが、ほら、そこにいる…。(「人とワニ」-Amadou Hampate Ba『Il n'y a pas de petite querelle』より)
あなたがウサギならこの窮地をどうやって乗り越える?また人間は善か悪か?
アフリカのお話しでは「ウサギはこっそり医者の言葉をきいていて逃げ出してしまう。」です。
参考文献 http://davidyt-etoiledafrique.blogspot.jp/
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