うさぎ 初めて真剣に健さんの映画を真剣に見たのは中学生の時に見た海峡でした。
寡黙でトンネル掘りのエンジニアという設定でした。

実は最近、健さんの映画をちょっと借りて見ていました。
ここ1年くらいの間に、海峡、八甲田山、あなたへと見ました。あなたへは遺作となってしまいました。

全て好きですが、その中でも一本となれば、北海道夕張の網走から夕張を舞台にした「幸福の黄色いハンカチ」です。
私は北海道が好きで何度と訪れているのですが、訪れた場所が舞台になっていると言うこともあるのですが、最後には涙をこらえることができません。

健さんの文化勲章受章のコメントでは・・・「ほとんどが前科者の役で・・・。」と言うことですが、私は逆に任侠、やくざシリーズは全く見ていないのです。
でも「幸福の黄色いハンカチ」では前科者ですね。「八甲田山」では軍人で「あなたへ」は刑務官です。

刑務所を出所して、食堂でビールを注文。(カツ丼とラーメンも)
その一杯を感慨深く飲むシーンがあるのですが、何でもないシーンなのですが、私はその震えながらビールを飲むシーンを忘れられないのです。

「もし、まだ1人暮らしで俺を待っててくれるなら…黄色いハンカチをぶら下げておいてくれ。それが目印だ。もしそれが下がってなかったら、俺はそのまま引き返して、2度と夕張には現れない」
最後の感動的なシーンをご存じの方も多いと思います。

映画の舞台にもなった夕張には「幸福の黄色いハンカチひろば」というのがあって、倍賞千恵子さんが、健さんの帰りを待っていた炭鉱夫の長屋が今も残っています。冬期閉館中でしたが今月いっぱいは臨時開館します。

実は観光でこの場所を訪れた時に、室内で映画が上映されていて、初めて映画を見たのです。
思わず立ったまま映画を見ていました。
見ていない方は是非見て欲しいです。

ちなみにですが、第1回日本アカデミー賞を受賞しています。

文中 高倉 健 を健さんと表記しました。



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